放熱・電磁波シールド成形品
-Challenge- 高温・電磁ノイズによる誤動作防止
自動車の電動化やADAS(先進運転支援システム)の導入で、車載電子機器が増えているとともに、電磁ノイズと熱の発生源もますます増えております。
電磁ノイズは、車載機器や自動車に誤作動や事故を引き起こすリスクがあるため、電磁ノイズを出さない・ノイズの影響を受けない・仮に影響を受けても正常に動作する、といったEMC(電磁両立性)対策が不可欠になります。
金属製は電磁波シールド性や放熱性に優れますが、重量と加工の難しさがあり、軽量化が求められる車載機器においては、金属に代わる素材のニーズが高くなっております。
-Solution- 熱暴走と電磁障害を防ぐ樹脂成形品
当社「放熱・電磁波シールド樹脂成形品」は、熱暴走と電磁障害を防ぎ電子機器トラブルを回避する、高性能サーモプラスティック樹脂の成形品です。
射出成形品のため形状自由度があり、アルミより約45%軽量な樹脂のため、放熱・EMC対策と金属代替による軽量化に貢献します。
-Technology- 技術情報
技術概要
簡易成型
射出成形
複雑形状化/薄肉化で放熱性能を担保機能を付加する二色成形が可能
軽量
約半分の重さ
金属と比較し約45%軽量用途が多く、車体の重量削減に貢献
EMCシールドに
放熱性をプラス
高熱伝導
より効率的なヒートシンク形状加工でアルミと同等の放熱性能を実現
効率化
コスト削減
部品点数低減、プロセスの簡略化、メンテ回数低減など
技術詳細
簡易成型
複雑形状化や極薄フィンの設計
射出成形なので、高い放熱性を期待できる形状に設計が可能。一体成形化により部品点数の削減もできる。
アルミ
SEKISUI dev.
二色成形による多機能化
ニーズに合わせてアレンジできる。部品の一部のみ二色成形にし、その部分だけに機能を付加することも可能。 導電樹脂BOXの一部を汎用樹脂で(二色)成形することで絶縁機能を付与できる。 これによりコネクターとの一体化が図れる。軽量
アルミより約45%軽量な樹脂。車1台につき、大型ユニット 5個、小型ユニット 30個 としてコントロールボックスの総重量を算出
EMCシールドに放熱性をプラス
EMCシールドテスト
放熱試験
[ 試験条件 ] セラミックヒーター:3.1W 放熱グリース:3.8W/ [m・K]効率化
部品点数そのものが削減されることや、素材の特性による生産プロセスの低減、生産設備メンテナンス回数低減等の工数効率化ができる。
例えば…
- 金型の摩耗を抑え、交換頻度低減
- 後加工が不要(ブラストフリー)
- アルマイト処理不要 など