FACES
1.これまでのご経歴と現在のお仕事について教えてください。
大学時代の専攻は高分子物理化学でしたが、高分子に限らず材料科学全般について学びました。入社してからは主として中間膜向け高性能樹脂の開発を担当しています。具体的にどんなものに使われているかというと、例えば車のフロントガラスの間。ここに中間膜が入っていると、事故が起きた時にガラスが飛散するのを防いでくれます。さらにそこから走行音が聞こえにくくなる遮音性能を加えたり、遮熱性能を高めたり、今ある機能からさらにどう伸ばせるか?というところの川上の部分を、製造部と連携し、開発研究所で研究しています。
2.あなたがこれまでに一番すごいと感じたイノベーションとは?
合成高分子です。高校生の頃、化学実験でナイロンの界面重合を体験しました。そのときの不思議な感覚に心を掴まれたことを覚えています。合成高分子が発明されてから、プラスチック、ゴム、化学繊維といったものが工業化され、今の暮らしで当たり前に使われているものが生産できるようになりました。社会に新しい価値を提供し、私たちが現在も新しい製品を生み出す原点という意味で、イノベーションだと思います。
3.あなたがイノベーションに向けて挑戦していることを教えてください。
異分野領域に触れ、自身の専門性を拡張することを意識しています。自身の専門性からは当たり前の事も異分野領域では新たな発見になることもあり、逆に意外な所から新しい考えを得ることができるように思います。当社には中間膜だけでなく、微粒子、テープなど様々な製品があるので、これから研究だけでなく製品化のプロセスなど多くの領域について学び、分野を横断して全体を見ることができる技術者になりたい。会社には失敗を恐れるよりもまずは挑戦するという風土があるので、様々な技術を組み合わせることによって、いつかこれまで超えられなかった壁を超えられるような技術者になりたいと思っています。
4.あなたのON・OFFスイッチは?
近場に旅行に行くことです。車でドライブしながら滋賀や淡路島の方まで足を伸ばし、その土地の食べ物や風景を楽しんでいます。