FACES
1.これまでのご経歴と現在のお仕事について教えてください。
大学では有機合成化学を専攻し、低分子化合物の合成について研究していました。入社後はエレクトロニクス材料の開発をしています。主に電子部品の重要な役割を担う部品を作っています。小さい時から「モノ」作りが好きで、画用紙からトラックをつくったり、レゴブロックで様々な特性を持つパーツを組み合わせて説明書を度外視した「モノ」を作ることにハマっていました。「モノ」づくりをしたいという感情はずっと根底にあり、有機合成化学を専攻していたのも、モノの最小単位は細部まで見ていくと低分子からできている、その低分子に関わる研究によって「モノ」づくりの幅が広げられると感じ研究していました。現在の仕事では有機合成とは異なる分野となって、また新たな手法で「モノ」作りを続けられていることに感謝してます。自分自身だけでなく、世の中の人を満足させられるような「モノ」をこれからも作り続けていきたいと思います。
2.あなたがこれまでに一番すごいと感じたイノベーションとは?
最近発見したのですが、スマートフォンでマイナンバーカードなどのカード情報を読み取ったり、電子決済カードに入金できる機能があることに気付き驚きました。今までは市役所に行ったり専用の機械が設置されているところに赴くのが当然の感覚だったのに、それを知ってからはこれまでのことが不自由と感じるようになり、自分の中の「常識」が覆った衝撃的な事柄でした。そんな風に、自分も世の中の常識を覆せるような製品を生み出したいと思っています。
3.あなたがイノベーションに向けて挑戦していることを教えてください。
様々なことに興味を持つことです。自分の関わっているテーマと全く関係ないところだからこそ、新しい視点のアイデアを持ち込める。また、普段から「こんなものがあったらいいな」ということをよく考えています。例えば私は車の運転が好きなのですが、運転している時にカーナビの画面が窓に映ったらいいのにな、とか。本気で考えてしまうと肩に力が入って柔軟な発想が出てこないので、普段の生活の中、趣味の中、何気ないひと時の中でぼんやりと考えています。
4.あなたのON・OFFスイッチは?
趣味はドライブ、登山、キャンプ、旅行です。自然を感じることが好きなので、自然に囲まれている瞬間が一番リラックスしていると思います。あえて便利から距離を置いた場所でリラックスすることで、生活を便利にする「モノ」作りという真逆なことへのインスピレーションがもらえるのではないかと思っています。