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プラスチック発泡体(フォーム)って何?

積水化学の代表的なフォーム材ブランド、ソフトロン。 電子線架橋による独立気泡フォームが特長だが、 そもそもどのような材料・材質なのか、分かりやすくご紹介。

発泡体(フォーム)とは?

プラスチック中に気泡を分散させ、多孔質にした物です。「泡」という意味を指す「フォーム」とも呼ばれます。内部に空気を多く含む事から、緩衝性や断熱性、軽量性などに優れます。ご家庭では台所のスポンジや、イスや枕などのクッション材として使われています。

発泡体には様々な種類があります

発泡体の種類

ソフトロンの特長① 独立気泡体(Closed cell foam)とは

独立気泡体とは気泡同士がつながっておらず、独立した構造の発泡体です。反対に、気泡同士がつながった構造を「連続気泡(Open cell )」と呼びます。独立気泡は内部の空気が抜けにくい為、適度な反発性、形状回復の速さ、非吸水性、防水性などが特徴です。

ソフトロンの特長② 電子線架橋とは

高分子材料に電子線を照射することで一部の分子結合を切り、活性点(ラジカル)が発生します。電子線架橋は、この活性点同士が結合する架橋方法です。化学架橋品と比べて、架橋度が均一で安定しやすい手法です。表面が柔軟で仕上がりが綺麗、架橋剤を用いない為発色が良いなどのメリットがあります。

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ソフトロンは50年以上の歴史を持つ非常に優れた製品であり、他にも多数の長所が存在しています。今後も、HPPC TECHsにて随時紹介させていただきますが、今すぐさらに詳しい情報をご確認したい方は、下記ページにてより詳しく説明してあります

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